
資産3000万円を築き、配当金で年間88万円ほどの副収入を得るようになった私が、次に興味を持ったのが「不動産投資」でした。
「不動産ってなんとなくハードル高い」
「でも、現物資産に触れてみたい」
そんな気持ちが重なり、ついに先日、人生初の投資用不動産の内見に行ってきました。
結論から言うと買い付けや売買契約は結んでおりませんが、今回はその体験をもとに、「資産運用の一歩先を目指すなら、不動産も悪くないかも」と感じた内見レポートをお届けします。
なぜ不動産の内見に行こうと思ったのか
私は現在、投資信託や米国株を中心としたポートフォリオで年間88万円ほどの配当金を得ています。配当は使い道自由。バイクの免許を取ったり、キャンプに年5回行ったり、家族旅行に使ったりと「好きなことに使えるお金」が人生の余白を豊かにしてくれています。
ただ、休職をきっかけにふと思ったのです。
「もし今後、病気や環境の変化で働けなくなったら?」
実際に私は一時的に休職し、そのとき実感したのは、
「生活を支える収入源がもう一つあったら、どれだけ心強いか」ということ。
そこで浮かんだのが「家賃収入」。
不動産投資で毎月安定した現金が入ってくる仕組みがあれば、配当金とあわせて「生活費のベースを構築できるのでは?」と思ったのです。
そんな思いから、まずは「内見に行ってみよう」という一歩を踏み出しました。
今回見に行った物件の概要
場所:名古屋市郊外の住宅街
築年数:築45年
間取り:5DK
価格:980万円
利回り想定:8.57%(賃料想定7万円/月)
「かなり無謀だけど700万くらいの指値で買えたらいいな」そんな気持ちで、不動産会社に連絡し、内見の予約をしました。
もし700万現金で買えた場合は表面利回り12%、実質利回りを計算しても10%ほどになる見込みです。
- 表面利回り 経費を含まない見かけの収益率
表面利回り(%)= 年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100 - 実質利回り 経費や諸費用を含んだ実際の収益率
実質利回り(%)=(年間家賃収入 − 経費)÷(物件価格 + 諸費用)× 100

今回は仲介手数料や固定資産税などの各種税金を「経費」としています。
もし、ローンを組む場合は「経費」に返済金も含まれます。
内見当日のリアルな体験
売主さん居住案件
今回の件名は売主さん居住の案件でした。不動産会社の担当さんと一緒にご挨拶させていただき、
家にお邪魔させていただきました。
玄関の扉を開けた瞬間、「あ、こういう感じなんだな」と、妙に実感が湧きます。
写真では見えなかった細部の古さや、天井の低さ、間取りのクセ…。築25年ともなると、それなりに「住んできた感じ」があります。でも、「修繕次第でまだまだ使える」という雰囲気もありました。
気づき1:陽当たりと風通しの良さ
急な坂の途中にある物件で、正直「アクセス悪そうだな」と思っていました。
でも実際に行ってみると、南向きで、風も抜けて明るく開放的。
周囲の建物より一段高いため、日当たりは期待以上でした。
内見する前は急な坂道にある物件は「マイナスポイント」かと思っていましたので、これは意外な発見でした。
気づき2:「傾き」
一番の問題は「建物の傾き」。
一部の部屋に入った瞬間、微妙に「斜めに感じる」感覚がありました。
これは実際に床の水平器を置いて確認。
傾きが大きいと健康被害や耐震リスクに直結するため、リフォーム費用も100万単位になるとのこと。
この時点で「今回は見送りかな」と判断しました。
※傾きが酷い場合は重要事項説明として売買時に説明義務あり
内見を終えて:感じた3つのこと
1. 「写真」と「現物」の差を体感
これは大きな学びでした。ネット上では「キレイそう」と思っていた物件も、実際には壁紙のめくれや細かなダメージがあったり。また逆に「坂道の上の物件ってどうなの?」と思っていても日当たりや風当たりが良好だったりと、現地で五感を使わないとわからない部分が多いのです。
特に中古物件は、写真映えよりも“空気感”や“実用感”が大切だと痛感。
2. 一歩踏み出すことで視野が広がった
実際に内見に行ってみて、ネットや本で読んでいた知識が“体感”として入ってくる感覚がありました。
何より「自分でも買える価格の物件があるんだ」と肌で感じられたのが最大の収穫。「自分で住む分には100万程度の費用なら修繕して使用するのもアリかな」と感じられるほどに不動産が、ぐっと身近に感じられ、「住んでよし」「貸してもよし」な資産が1つあると、将来の不安も少し減らせそう…そんな手ごたえがありました
配当金生活と不動産投資のシナジー
私のように、金融資産である程度の配当金を得られるようになると、「次の柱」が欲しくなります。
その点で不動産は、月ごとの家賃収入で生活の安定感が出てくるのが魅力です。
実際、今回見に行った物件がもし7万円/月の家賃で埋まり続ければ、年間84万円の収入。これは今の配当金とほぼ同額です。
「配当+家賃収入」で年間172万円。
これは月換算で14万円超。
生活費の約30万円の半分近くをインカムゲインでカバーできる状態に一歩近づくわけです。
資産3000万では経済的自立はまだ難しい
私の生活費は月30万円。つまり年間360万円の所得が必要です。
この金額を資産の4%取り崩しでまかなうには、
なんと **「9000万円」**の資産が必要。
現状の3000万円からそこまで増やすには、あと10年以上かかる見込み。
不動産は“もう一つの近道”かもしれない
そこで目をつけたのが、家賃収入。
不動産をうまく組み合わせることで、資産総額を増やすのではなく、キャッシュフローを増やすことができます。
もちろんリスクもありますが、「選び方」や「修繕の目線」を体感できたのは、今回の内見の大きな収穫でした。
まとめ:一度見に行くと、投資の世界が広がる
「不動産は難しそう」と思っていた私でも、実際に足を運ぶことで
現実的な投資対象としてぐっと距離が縮まりました。
投資の世界は、数字だけでなく、体験を通じて初めて見えてくることが多いと再認識しました。
📣 最後にひとこと
「配当金+家賃収入」で経済的自由を目指す人は、
まずは一件、内見に行ってみることをおすすめします。
行動してみて初めて見える“景色”がある。
それが今回、私の得た最大の学びでした。
読んでいただきありがとうございました!