
こんにちは。今回は私が約5年間で資産3000万円を築いた経緯についてお話ししたいと思います。
先に言っておくと、これは誰にでも再現できるような話ではないかもしれません。運もありましたし、タイミングにも恵まれていたと思います。でも、「今の状況を良くするためにどうすればいいか?」と常に考え、できることをひとつずつ積み重ねた結果であることも事実です。だからこそ、何かの参考になればと思い、この体験をまとめました。
築古マンションとの出会い
私が最初に資産形成の種を手に入れたのは、今から10年前のこと。結婚を機に、1600万円の築古分譲マンションを購入しました。築年数は古くお世辞にも綺麗とは言えませんでしたが、立地がよく、通勤にも便利だったことから「これなら住める」と判断し、ローンを組んで購入。
このときの決断が、結果的に大きなターニングポイントとなりました。
4年間、そのマンションに夫婦で住み続けました。その間、私は手取り20万円ほどの給料で生活費をまかない、妻の収入はすべて貯金に回していました。まさに「一馬力で暮らし、二馬力で貯める」生活です。
もちろん、贅沢はできるだけしないようにしていました。携帯は格安SIM、車は持たず、趣味も基本的には家の中で完結するものを選んでいました(ゲームとか読書とかですね)。
マンション売却と転勤
そんな生活を4年間続けていたある日、会社から転勤の打診がありました。正直驚きましたが、断る理由もなかったので快諾。これを機にマンションを売却することにしました。
「築古だから売れるかどうか…」と心配していましたが、意外なことにすんなり1600万円で売却が決まりました。購入時と同額です。大きな値上がりはなかったものの、ローンの元本は4年でだいぶ返済が進んでいたため、手残りとして約600万円が残りました。
そして、転勤先では会社が家賃を全額負担してくれるという待遇。これが本当に大きかった。生活費の中でもっとも重い家賃がゼロになるのですから、浮いた分はすべて貯金に回せる状況が整ったわけです。
投資との出会いと工夫

この今までの預金とこの600万をただ貯金しておくだけではもったいないと思い、投資を始めようと考え、最初に手を出したのはロボットによる資産運用でした。自分のリスク許容度に合わせてポートフォリオを定期的にいじってくれるアレです(笑)
いろいろと勉強しましたが、後に今投資しているロボットアドバイザー型の投資は手数料が高いということが判明!そこで出会ったのが「高配当株投資」と「インデックス投資」でした。
高配当株は、毎年安定した配当金を受け取れることが魅力。インデックス投資は、長期的な資産形成に向いており、精神的にも穏やかに続けられることから、両方をバランスよく組み合わせて運用を始めました。
S&P500に連動したVOOというETFや、高配当株は国内・米国の銘柄(VYM・SPYD)を分散して購入。特に日本株の配当金は、年々じわじわと伸びていき、米国株の高配当は相場がよく、配当金だけでなく、値上がりも大きく伸びたため、心理的にも安心感がありました。
この間、固定費の見直しも行いました。
・生命保険は掛け捨てに変更
・携帯は格安SIMに変更
・不要なサブスクや保険をすべて解約
そして何より、「家賃ゼロ」の環境を最大限に活かし、月々10万円以上を着実に貯め、投資に回すことができました。
5年で資産3000万円に到達
こうした生活を5年間続けた結果、私たち夫婦の金融資産は元々の貯金も併せ、3000万円を突破しました。
正直に言えば、「再現性が高い」とは言いにくい話です。
・築古マンションがうまく売れた
・転勤で家賃ゼロになった
・夫婦ともに安定した収入があった
こうした偶然や運が味方した面は否定できません。
でも、その一方で、今ある条件の中でどうすれば一番良い状態を作れるか?ということを、常に考えて動いてきたのも事実です。
投資の勉強をしなければ、預金と600万円をただ貯金していただけだったかもしれない。家賃ゼロの恩恵を浪費に回していたら、貯金は増えなかったかもしれない。目の前のチャンスをどう活かすか、それがすべてだったと思います。
最後に:誰にでも「できること」はある
この話を聞いて、「自分には無理だ」と思う方もいるかもしれません。でも、私が伝えたいのは「運が良かったからできた」ということではなく、「自分の環境の中でどうすれば少しでもマシになるか、考え抜いた結果」という点です。
答えはひとつではありません。でも、知恵を絞れば必ず道は開けます。
資産3000万という数字は、私にとっては「自分が変われた」という証明です。そして、これから先、どんな変化があっても、自分なりに考えて、選び、行動していけばまた違った景色が見えると信じています!!