含み益は幻!?心掛け、罠について

投資全般

投資をしていると、誰しもが経験するのが「含み益」の存在です。株価や投資信託の評価額が上がり、資産が増えているのを見ると、つい心が踊ってしまいます。私自身、証券口座の画面に表示される「+○万円」の数字を見て、嬉しくなってしまうことがよくあります。

皆さんも同じような経験があるのでは!?

しかし同時に、投資の世界でよく言われるのが 「含み益は幻」 という言葉です。これは、実際に売却して利益を確定させない限り、その利益は存在していないのと同じ、という意味です。今回は、この含み益の罠と心掛けるべきポイントについて、私の体験も交えて解説していきます。

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含み益は利益ではない

まず最初に大事なことを強調します。

含み益は、あくまで「評価上の利益」であり、実際に手元にあるお金ではない ということです。

例えば、100万円で買った株が現在120万円になっていたとします。画面上では+20万円の含み益が出ています。しかしもし株価が下落して110万円になれば、その含み益は一瞬で半減します。極端な話、元本割れすることもあります。

つまり、売却して現金化して初めて「利益」と呼べるわけで、それまではただの数字に過ぎません。私自身、最初の頃は含み益を見て「よし、これで次の旅行代ができた」などと錯覚してしまい、気持ちが大きくなってしまうことがありました。


値上がりに一喜一憂しないことの大切さ

投資は長期的な視点で行うものです。特にインデックス投資や配当金狙いの投資では、目先の値動きに振り回されないことが重要になります。

一時的に含み益が膨らんでも、そこで舞い上がってしまい「もっと増えるに違いない」と欲を出すと、天井で掴んでしまったり、逆に利益確定のタイミングを逃してしまうことがあります。逆に含み益が減ってしまうと「やっぱり売っておけばよかった…」と後悔し、ストレスを感じることも少なくありません。

大切なのは、自分が最初に決めた投資スタイルを守ること です。

  • 長期積立をしているなら、淡々と積み立てを続ける
  • 配当株狙いなら、値動きよりも配当が継続するかどうかに注目する
  • キャピタルゲイン目的なら、出口戦略をあらかじめ決めておく

こうして投資スタイルを明確にしておくことで、含み益に一喜一憂せず、冷静に市場と向き合えるようになります。


含み益が錯覚を生む「お金持ち気分」

私が特に注意しなければと感じるのが、含み益によって財布の紐が緩むこと です。

例えば、証券口座を開いたら「+50万円」と表示されていたとします。その瞬間、人は「50万円得した」と錯覚してしまいがちです。その勢いで、普段なら買わない高額なものを買ってしまったり、外食や旅行で散財してしまうことがあります。

ですが実際には、その利益はまだ確定していないどころか、明日には消えている可能性すらあるのです。

私自身、以前に含み益が増えたときに「これくらい余裕があるなら大丈夫」と気が緩み、予定外の買い物をしてしまったことがあります。結果的に株価が下がって含み益は消え、残ったのは使ってしまったお金だけ、という苦い経験をしました。

このように、含み益は人の心理に大きな影響を与えます。「口座の数字=自分の資産」ではなく、「確定したお金こそが本当の資産」 という意識を常に持つことが大切です。


含み益との向き合い方

では、含み益とどう付き合っていけば良いのでしょうか。私が実践している心掛けを紹介します。

  1. 含み益は「まだ存在しない利益」と自分に言い聞かせる
    口座の画面を見ても「まだ数字に過ぎない」と意識することで、冷静さを保てます。
  2. 生活費や大きな出費と切り離す
    含み益を「来月の家電の購入資金に充てよう」などと考えない。生活費はあくまで手元の現金でやりくりする。
  3. 投資目的を定期的に振り返る
    値上がり益が欲しいのか、配当金を得たいのか。目的を再確認することで、含み益への過剰な期待を抑えられます。
  4. 利益確定のルールを決める
    例えば「購入から30%上がったら一部を売却する」など、ルールを先に決めておくと感情に流されにくいです。

まとめ:含み益に惑わされず投資スタイルを維持する

投資をしていれば、含み益を見るのは誰しも嬉しい瞬間です。しかし、それはあくまで「幻」であり、確定して初めて利益となります。

含み益に気を取られると、

  • 不要な買い物をしてしまう
  • 投資方針をブレさせてしまう
  • 値動きに感情を振り回される

といった落とし穴にはまってしまいます。

大事なのは、値上がりに一喜一憂せず、自分の投資スタイルを守ること。そして「財布の紐が緩まないようにする」ことです。

私もまだまだ含み益に惑わされることがありますが、こうして意識することで少しずつコントロールできるようになってきました。

投資は長期戦です。幻に振り回されず、冷静にコツコツと続けていきましょう。

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